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coconutsライブ!


松長誠さんひきいるソウル&ディスコバンド、
coconutsのライブに久々に行ってきました。
今回の場所は赤坂Bフラット

久々、と言いながらも、1〜2年に1度は行きながら
前身のバンド含め、もう10回近くは通ってると思います。
松長さん、ほめてください(笑)

もうそろそろ10年目くらいのお知り合いです、松長さん。
お会いした頃からずーっと、女性ボーカルのディスコ&ソウル
バンドスタイルにこだわり、ベーシスト一筋。

ご自分がライブをしていないときは
あちこちのライブハウスに通いつめ、
そこで出会った素晴らしいボーカリスト
yuriさんを口説き落として(?)バンドに迎え入れ、
さらにホーンセクションを加えてからは、
今が3年目くらいかな?

メンバーチェンジを経て
若いメンバーも増えたようですが、
繰り出すサウンドはひたすらカッコよく、
演奏するのが、よく知っている好きな曲ばかり
というのもあるけど、
安心して音の楽しさに委ねられるバンドです。

coconuts初参戦のお友達と一緒に行ったのですが、
ちょっと久しぶり、とか、
そして、何年ぶり!?っていう再会もあり。

2〜3年前、5年くらい前、そして知り合った頃、
一緒に観に行っていた人たち、会えていた人たちの
ことを、いろいろ思い出して、
ちょっと、しんみりもしたりしたんですが、

松長さんやyuriさんをはじめとしたメンバーの皆さんが、
ご自身がそれぞれ日々進化することで、
「変わらない」ということを守っていってらっしゃるんだなあ、
ということを、間近で感じました。ほんと素敵でした。

最後は、しんみりはどこかへ吹き飛び、
お友達も一緒に、ひっさびさ、踊りまくりました♪
あー楽しかった。
どうりで私、最近、coconuts不足だったのね。



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    戦闘機と不発弾
     
    悲しみに向けて
    君の心から 今日またひとつ
    戦闘機を飛び立たせるんだ

    と書かれた色紙が、実家にある。

    飾ってある部屋は、何度か変わったけど、
    もう何十年以上も、うちにある。

    実家の風景のひとつになってたようで、
    もうずいぶん意識していなかったんだけど、
    最近、実家に帰ったとき、
    ここのところ、いろいろあったからか、
    急にこの色紙が、コトバになって見えてきた。

    こういう歌詞の歌があるのかも、と、
    検索してみたら、発見。



    小椋佳さんが、1977年に結成した
    フライング・キティ・バンド というバンド。
    1枚だけ出したアルバム『5・4・3・2・1・0』の中の
    『幼年期からの脱出』という曲のなかに、
    少し違うけどほぼ同じフレーズがあった。

    作曲は来生たかお。
    バンドのメンバーは、小椋佳、安田裕美、そして星勝。
    …なんかすごいなぁ。と、Amazonで購入。

    「ニューミュージック」というコトバが
    ほやっほやにふさわしいサウンドで、
    小椋さんの淡々とした歌い方が
    さわやかなコーラスワークに、あう、あう。
    『幼年期からの脱出』は、ちょいフォーク寄りだけど、
    ベンチュラ・ハイウェイ みたいな曲が多い
    といっちゃうと、とても雑な説明ですが、そんなかんじ。
    全曲の編曲も手がけている星勝さんも、
    リードボーカルをとっている曲がある。

    カウントダウンのようなタイトルが示すとおり、
    宇宙に飛び立つことを夢見る少年、をテーマにした、
    コンセプトアルバムだそうだ。

    バックを固めるメンバーも
    名前を聞いたことある大物ばかりで、
    当時は若手だったってことだろうけど、豪華。
    Wikiで読んだところによると、
    銀行員だった小椋さんが、
    お仕事でロスに研修に行くのにあわせて
    いろんなミュージシャンが押し掛け、海外で録ったらしい。
    だから、日本の参加ミュージシャンもなんか大物ばかりだし、
    (当時は若手なのかもしれないけど…)
    ディビッド・フォスターとかも参加している。
    すごい時代だなぁ、というか、いい時代だなぁ…

    つらかったこと
    おもいだすと、くるしいこと

    心にわいてきたとき、
    とりあえず、

    ばばばばばばばばば

    出撃して、空の上から機銃掃射して、
    心の中を、からっぽにしてみる。

    ふーん。
    何度かそうやってみて、はじめて、
    ここのところ、私はそういう気持ちのときに、

    自分だけが不発弾を抱っこして
    地中にもぐってやり過ごせばいい

    という気持ちになってたんだ、
    ということに、気づいた。

    自分をつらくさせたいろいろな出来事よりも、
    なによりも、自分のそんな考え方の、
    よわさ、しょぼさ、傲慢さが、なさけなかった。

    そんなことを考えていると、
    どんどん自分がかなしくなるので、

    また、
    ばばばばばばばばばばば

    と、からっぽにしてみる。

    戦闘機の存在、たすかるなぁ。

    小椋さんが書いた意図とは
    だいぶ使い方が違うかもしれないけど…。



    私や家族の記憶があいまいでなければ、
    私が子どもの頃にあった親族の法事か何かのときに、
    何かのつてで、本人からいただいたものだという。
    (というか、もしほんとうにご本人だとしたら、
    記憶が曖昧なのが申し訳ない…。
    こんどあらためて実家で聞いてみよう)

    アルバムのなかで歌われていた「子供たち」と
    同年代であろう自分が、今またその歌とコトバに
    励まされている。

    Amazonってすごいなぁ、というお話でした。←うそ。


    0
      Sing! Sing! Sing! 〜ゴスペル in 青山劇場


       「日本を代表するゴスペルクワイアが一夜限りの大集結!」
      Sing!Sing!Sing!〜ゴスペル in 青山劇場
      というイベントに、出させていただいたのでした。

      淡野先生が出るのはともかく、
      ゴスペル東京はともかく(?)
      私がこのステージ立つのは、いいのか!?
      でも、いいや。わたしゴスペル東京入ってるんだ。
      こりゃラッキー♪ とあえて軽く考えることにして参加…
      どうみてもすごすぎる共演者の方々です。
      いやいや、共演なんておこがましすぎるか。




      わー。楽屋の入り口。
      今までも、何度かこういうレアな機会を
      体験させていただいているんですが、
      楽屋とか、リハーサルとか、
      プロのミュージシャンの方と同じ場所にいるというのは
      私の場合は、それで自分の歌がどうにかなるわけでは
      ないんだけど、
      楽屋とか、舞台袖とか、楽屋と舞台をつなぐ廊下とかに
      ミュージシャンたちがたくさんいて、ちょろっと話したりして、
      そういう雰囲気を味わうことがとても幸せです。

      私たちの出演順は、HIRO'S MASS CHOIRの次で、
      私たちの次が、SOULMATICS。ひえー、ありえん。

      お客様の間に出演者も混じり、日本を代表するゴスペルクワイアが
      観られるっていうことで、お客さまもゴスペル大好きっていう雰囲気が
      伝わってきて、お客さんの拍手に救われました。

      「歌はもう、他のクワイアのほうがぜんぜん上手いので、
      そこは安心して、私たちは元気を届けましょう」と
      リハんとき、先生が言っていましたっけ。
      ちょっとでも届けられたら良かったけど…10倍以上もらってしまった。

      6〜7年ぶり?に直接拝見した亀渕友香さんは、
      ステージの中央に座って、あの声で歌ったり指揮をされていると、
      なんだか、精霊とか、神様みたいな雰囲気になっていた。
      クワイアは森の深緑色の衣装で、効果音に鳥の声なんかが入る
      オリジナルソングでは、
      ほんとうに樹のざわめきや自然の音が聞こえてくるようでした。
      ゴスペルを歌う愛があることが大事。ということを
      くりかえしおっしゃっていて、気がついたら客席みんな
      手をつないで歌ったりしている。もちろん私たちも。
      ほんとにすばらしかったです。

      でも、そんな夢のようなステージを観ながら、
      一緒に聴いていた仲間がぽつっといいました。

      「これだけすばらしい人たちの歌を聴いていても、
      ゴスペルって、自分たちが歌うほうが楽しいよね。」

      うん、たしかに^^。
      ほんとにそうなんですよね。ゴスペルって。

      こんな機会を作ってくださった私たちの先生と、
      ゴスペルとの出会いに、あらためて感謝です。



      0
        いちばん小さな県から生まれた、大きな感動作。〜『百年の時計』



        2011年、路線開業100周年を迎えた
        香川県のローカル電車「ことでん」(高松琴平電気鉄道)を
        テーマにした、“さぬき発”の映画『百年の時計』。

        お世話になっている香川県の知人から、
        この映画のことを、聞いていました。

        香川では昨年秋から公開され、先月から全国公開。
        で、なんと、公開初日の「ぴあ映画満足度ランキング」で
        1位を獲得!というニュースが飛び込んできました。

        ミッキー・カーチスさんが演じるのは、
        安藤行人(こうじん)という、香川出身の前衛芸術家。

        地元に数十年ぶりに帰ってくる行人の新作発表と回顧展を企画した、
        学芸員である涼香(木南晴夏さん)が
        高松空港に彼を迎えに行く朝から、物語が始まる。

        彼女は「ことでん」で地元の美術館に通勤している。
        独特な形の自動改札機を通り抜けるところで、
        もう、客席で何人かがクスクス笑っている。
        きっと、地元出身なんだろうなぁ。

        ところがこの行人は、とんだファンキーなじいさん(失礼)で、
        目を離すと仮装して高松の商店街を練り歩いたりしている。
        しかも、回顧展も新作も、何の準備もして来なかった。

        涼香が行人の回顧展を企画したのには、
        単なる仕事以上の、大切な思い入れがあったのに…。

        失望した涼香は、その深い理由を、初対面に近い行人に、
        ばーっとぶちまけてしまう。(展開、はやっ)
        芸術とは、人生とは、といった、大きなテーマの会話が、
        最初からばんばん交わされていく。

        涼香の告白を聞いた行人は「実は人を探している」と言い出し、
        地元のTVに生出演してハプニングを起こしたりする。

        「ことでん」の車内で、若き日の行人に懐中時計を渡したという
        謎の女性との回想シーンから、切なすぎる恋の物語が展開する。
        ことでんの車両の手前半分が過去で奥半分が現在だったり、
        栗林公園のシーンでは、
        左半分と右半分に過去の安藤と現在の行人が並んでいたりする。
        “過去と現在の交錯”シーンは、演劇のように進んでいく。

        こんな、ちょっと強引で不思議な展開が
        鼻白むかんじにならないのは、
        たぶん映画全体を包む、ほどよく「演劇的」な雰囲気と、
        中村由利子さんの、過去と現在の時間を、ゆらゆらと
        やさしくつなぐようなピアノ音楽、
        あとは、ミッキー・カーチスさんの、半分異星人のような(?)
        キャラクターによるところが大きいんだと思う。

        だから、ミッキーカーチスさんの好き嫌いは
        この映画との相性に影響するかもしれない。
        私は大好きです^^
        特に、井上順さんとの、あのシーンは最高でした♪


        映画で町おこし、ロケ地提供というのは、ここ数年、
        ゆるキャラ、ご当地B級グルメ、なんかとともに、
        流行というより、地方産業のひとつになりつつある。

        だけど、単なる人集め・賑やかしと、
        その町ならではの、具体的なメッセージを発し続けたいのとでは、
        できあがる現実は、ぜんぜん違ってくるはず。
        ただのイベントと、インスタレーションの違い、ということか。

        イサム・ノグチ庭園美術館直島のアートプロジェクト
        そして3年に1度の瀬戸内国際芸術祭などで
        長くアートと町おこしを密着させてきた香川県は、
        発信することに対する素地が、
        そもそも、他の地域とは違うのかもしれない。

        (「うどん県、それだけじゃない」とはよく言ったもので、
        このキャッチフレーズを、ちょっと茶化すシーンの
        豪華?キャストには驚きました^^)

        物語のクライマックスに登場する究極のインスタレーションは、
        映画のシーンでもあるし、
        金子修介監督とスタッフ、そして地元の皆さんが作りあげた
        インスタレーションを収めたドキュメンタリー、のようでもある。

        アートとは。日本の100年の歴史とは。そして未来へのメッセージ。
        壮大なテーマを、照れくさいほどまっすぐ、観客に伝えてくる、
        その美しさといったら!

        でも、そんな壮大なテーマや感動を、
        ぎゅっと手のひらに包みこめるような、
        小さく素朴な温もりのある映画でもあります。

        上映館が少しずつ増えることになったそうで、うれしいです♪

        さて、最初に書いた、香川県の知人というのは、
        私は『レオニー』の高松ロケをきっかけに知り合いました。

        この方の、自己紹介&地元紹介のあいさつは、決まって、
        「香川は、47都道府県でいちばん面積が小さい田舎で…」
        それを口にしているとき、彼女は、実は、いつも誇らしそうでした。

        彼女がこの『百年の時計』のサポータークラブの代表として
        お名前がエンドロールに流れていたのでした。
        彼女が日々発して来た「さぬき愛」、
        映画の端々に、ちりばめられていたと思います。





        金子修介監督、撮影の釘宮慎治さん、
        脚本の港岳彦さんが舞台挨拶をされた日に
        行ってきました。パンフにサインしていただいた♪


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          『教える力』
          教える力

          かつては、そう「かつては」になってしまったけれど
          日本のお家芸、シンクロナイズド・スイミングの
          コーチ、井村雅代さんの本。

          松井久子監督がインタビューと構成を手がけられた本ということで
          さっそく読みましたー。

          27年間にわたる指導で日本のシンクロチームを
          世界レベルに育てあげた井村さん。
          井村さんはずっと日本で教えていたかったけれど
          日本のスポーツの組織では、その熱心すぎるパワーを
          思うように発揮させてもらえなくなっていった。

          日本の指導者が海外に出て認められれば
          日本のシンクロが世界に認められる。
          アジア全体がシンクロに強くなることが
          ひいては、日本のためになると信じた井村さんは
          オファーを受けた中国へ。

          中国では、指導のために
          最高の環境を整えてくれていたという。

          中国の選手はとても真面目に練習をしている
          イメージがあるけれど、女の子の集団ということもあり、
          また、中国ならではの「省」の派閥もあり
          最初は大変だったらしい。
          筋肉をつけるための食事を食べない、練習をさぼる、
          そんなところからの指導スタート。

          とにかく、日本のときと同様に、
          中国チームを鍛え抜いて強くしていく。
          徹底したスパルタだけど、暴力や脅しとは全然別のもの。
          ひとりひとりを、驚くほどよくみていて、
          ひとりひとりにあわせて、最大限のコーチをする。

          それまで6、7位だった中国は2008年はペア銅メダル、
          2012年、チーム銀メダル。
          このへんの物語は、ほんとにオリンピックを
          観ているときのようなワクワク感がありました。

          でも、日本の選手の順位が下がり
          日本が4位になったのをみて、影で泣いてしまった、
          というエピソードには、
          なぜか私まで涙がでてきてしまいました。

          本の最後のほうで、彼女は帰国してきている。
          いまは、子供たちに、
          シンクロを教えるスクールを開いているという。
          (今年の世界選手権で英国代表コーチに要請されたそうです)

          最初は水に入るのも怖がっているような子供たちが
          夏の終わりに、シンクロができるまでに成長する。

          昨日できなかったことができるようになる、
          昨日怖かったことが今日は怖くなくなる、

          教えてもらえるよろこび、教えることのよろこび、
          できるようになった子供を見ているときの
          井村さんのうれしさ、子供に感動して泣いている親たち、
          そういう文章を読んで、またまた泣けてしまいました。

          どんな「先生」ににめぐりあうかは、
          人生を分けるほどの大きな「運」だと思う。

          スポーツチームの体罰の問題が
          にわかに騒がれだしてるけど、
          そんな背景も、この人が日本のスポーツ界の
          中心で携われば一発で解決するのに。
          そんな人を疎んじてしまう今の日本の…、
          いや、もうこれを書きはじめたらうんざりしちゃうからね。

          井村さん、高校の先輩なんです(なぜか自慢)。
          大阪といえば、大阪の教育といえば…の、
          最近話題になってるある人とのエピソードも登場しますが…。
          どひゃーってかんじです。あいつ、やっぱりなー --;

          でもそんなエピソードが、ほんとにちっさく思えるほど
          井村さんの指導力やビジョンに、ただただ圧倒される本でした。

          井村さんのように教えれば、
          井村さんから教わるように何かをしつづければ、
          人はいくつになっても変われるのかもしれない。
          少しだけ井村さんの指導を受けたような気分になれて
          なんだか勇気が出てくる本でした。


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