mirimiricutch.com

ミリミリカッチドットコム
<< March 2012 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
PROFILE
ARCHIVES
RECENT COMMENT
MOBILE
qrcode
RECENT TRACKBACK
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
立ち上がる


あれから1年が経ちました。

何度も書いてきたことなんですが、
それまで5年間携わってきた映画の仕事が終わり、事務所を片付けてから1週間後、
自宅でひとりでいるときに、あの地震が来ました。

ドレッサーと姿見が倒れ、電子レンジが冷蔵庫の上から落ちてきました。
倒れずに済んだ家具も、上に載せていたり棚に入れていたものは
ほとんど床に散乱。
ひとりで震えながら、それでも、ラジオやtwitterのおかげで
落ち着いて、と自分に声をかけ、
何とか夜には部屋を元通りにしました。
電子レンジ以外は壊れたものはなく、
なぜかキッチンのラー油と玄関のアロマオイルだけ中身がこぼれ、
部屋じゅうワケのわからない匂いになってしまい、

それでひとり笑えたのも良かったみたいです。

だんだん、災害の大きさがわかってきました。
その土日に予定されていた、歌いに行くイベントが中止になり、
ちょうど翌週から予定されていた、映画のお手伝い打ち上げ的な集まりが、
続々とキャンセルになってしまいました。
(唯一強行した集まりもあったのですが、その日の銀座の夜の暗かったこと…)

そして、私はある友達からの連絡を、待っていました。
映画のお手伝いを通して知り合った彼女。
「今まではいつもお互い忙しいときばかりに会ってたから
ゆっくり話もできなかったし、終わったら遊ぼう!」と、
地震の1週間後となってしまった日付に会う約束をしていたのです。

彼女の実家は、被害がいちばん大きかった地域のひとつでした。

数日後、まだ家族と連絡が取れていないので延期させてください、と
メールがありました。
現実のこととは思えず眺めていたニュースの映像が、
はじめて、苦しく胸に迫ってきました。

結局、彼女に会えたのは、秋の終わり頃でした。
何て言葉をかければいいのかと思ってたのですが、
きっとそういう状況での会話を、たくさんのお友達とされて、
むしろ彼女のほうからいつも気を遣っていたのかもしれません、
どんな知らせが来たか、どういう状況だったらしいのか、
淡々と、話してくれました。

会ったことのない人の話なのにこれだけ恐ろしく無念で悲しくなるのに、
家族だったら、その気持ちはどれほどなんだろう。

TVは観なくなった、
映画に行ったり、スマホで動画ばかり観てる、と言っていました。
お気に入りのお笑いや音楽の動画の話をして、
一部の趣味は、2人ともよく似ていることがわかり、一緒に笑いました。

たいした被害もなかった私は、1年目、という日について思うとき、
行動したり、怒りを表明することも大事だとは思うけれど、
今はまだ、当時のことや、大変な目にあった知り合いや友達のことを思いながら、
できるだけ静かに、何でもない日、ということを大事に過ごしたい、と感じていました。
実際、とても穏やかなお休みの日になりました。
のんびりしすぎてパソコンにも向かわずに過ぎてしまいましたが…(汗)

とりあえず1年目、無事に過ごしてきたことに感謝。
 「最近よく聴いてるんだ、元気が出るよ」と、
会ったとき彼女が言ってた曲を聴きながら、
 私も、今年はもっと元気出して、
まだ辛い思いをされている誰かを少しでも元気づけられるような何かを
少しでもしていきたいと思います。
 

 

後日追記)記事を最初にアップした時は、この曲の別の動画を貼っていましたが
その後アーティストのOfficial YouTube チャンネルで観られるようになったので、リンクを貼り直しました。

 

0