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こんな印刷物はイヤだ

3年くらい前の、ドイツ観光局のパンフ。
当時、もらったまま、あまりちゃんと読んでなかったみたい。
最近、部屋を片付けてたら出てきたので、
パラパラとめくってみたら… えーっ・・・・ 



クリックすると拡大されるので、読んでみてください。
3分の1くらいのページが、こんな調子です…


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    3カ月目の感想文。〜『放送ウーマンのいま』

    3月末。ちょうど、震災の直後、ということになりますが、
    『放送ウーマンのいま』という本が出版されました。





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      早稲田通りの紫陽花
      最近よく歩く、早稲田通りのあちこちに
      紫陽花が咲きはじめているのを発見しました。


      そういえば、以前も紫陽花の写真を撮って
      アップしたのを、思い出しました。

      私、そんなに紫陽花好きだっけ。
      もちろん、好きだけど、
      でも、もっと好きなお花もあるし。

      で、理由がわかりました。
      紫陽花は、目の高さと同じ位置で咲いているからです。



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        荒川支部とクラシック。

        この1週間に、クラシックコンサートを2本観に行ったのでした。


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          新しい毎日、変わらない毎日。『ターン』

          世田谷の普通の一軒家。母親と2人暮らしの真希。
          毎日、自宅でひとり黙々と、手間のかかる銅版画を作っている。
          時々、版画教室で、子供たちに版画を教えている。

          ある日、真希の乗った車がトラックに正面衝突される。
          ・・・次の瞬間、真希は、自宅の居間で寝ている自分に気付く。
          昨日図書館に返したはずの本を抱えて。

          「わたし、生きてる・・・」
          ドアを開けるとスライスチーズが1枚落ちてくる、家の冷蔵庫。
          本を返しに行った図書館、懸賞ハガキを投函したポスト。
          何もかも、昨日と変わらない。
          というより、全てが昨日起きたことの繰り返し。
          翌日になると、また自分が本を抱えて寝ているところから始まる。

          唯一、今までと違っているのが、
          自分以外に、世界に誰も人がいないこと・・・。

          テレビが映らない、誰にも電話が通じない。
          戸惑いや寂しさに襲われながらも、
          独りきりの世界で、普段通り生きていこうとする真希。

          時には、誰もいない街へ出かけ、
          ドレスを買い、着替えて歩いてみる。
          でも、無人のレジに代金は置いていく。
          そんな、真面目で清廉な真希の描写は、
          後半に起こる大きな展開の伏線にもなっている。

          “究極の独り暮らし”173日目、
          真希の家の電話のベルが鳴る!
          必死に状況を説明して、電話を切らないように頼む真希。
          その相手との不思議な交流から、少しずつ真希の“今日”が変わり始める・・・。



          『ターン』という映画。北村薫さんの小説を映画化した、10年前の作品。
          いつ買ったかは忘れてしまったのですが、
          手に入れたいと思った理由は、
          音楽が、私の心の師匠(笑)ミッキー吉野さんだから。

          ほとんど無音で、画面には真希ひとり。
          ものっすごい地味な映画なんですが、電話の相手が出てきてからは、
          ファンタジックな展開になっていきます。
          (ここぞという時に流れるテーマ曲が良いんですよ〜♪)

          真希を演じる牧瀬里穂さんは、
          ショートカットで、スレンダーで、声もかわいらしい。
          作品のメインビジュアルは何やらサスペンスっぽいですが、
          観ているときや観終わった後の爽やかさは、
          少女が主人公のジブリのアニメに近いかも。

          ここから、自分の話。

          今年3月までの、映画のお手伝いの日々は、
          毎日が、お祭りのようであり、
          ジェットコースターに乗ってるようでもありました。
          1日1日が、二度と味わえない、かけがえのない日々。
          でも、そんなお手伝いも、特に最初の数年は、
          毎日ほとんどひとりきりの仕事部屋で過ごしていました。

          きっと、ほんとのほんとに独りきりなら耐えられなかった。
          173日目の電話のような、出来事や出会いを下さった方たちと一緒に、
          ここまで来られたんだと思います。(ありがとうございます。)

          お手伝いが終わった直後の、震災。
          家族のこと、大切な人たちのこと。働くこと、暮らすこと。
          いろんな考えや充電計画は、一旦止まり、そして一気に動きました。
          正直言うと、充電しようにも、もうバッテリーなかったし(汗)。

          新しい仕事を始めて、2カ月。
          “新しい、変わらない毎日”が、今の私にとっては、すごく新鮮。
          そして、そんな毎日が送れることのありがたさと幸せを思います。

          明日になったら全て元に戻ってしまう今日を過ごす真希が、
          一晩で版画を仕上げ、ひとり満足げにつぶやく。
          「1日限りの最高傑作」。

          久々に観返してみて、良かった。

          電話の向こうの相手に、真希がこんなことを言う。
          とても好きな台詞です。

          「たとえ同じ今日の繰り返しでも、
          やりたいことができると、ちゃんと明日になる。すごい発見です。」


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