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不思議なクニの憲法
 
不思議なクニの憲法

松井久子監督との出会いは約10年前、
3作目となる映画制作の
賛同者を募るWEB
作らせていただいたのがきっかけで、

ひとつの映画が作られ
公開されるまでのほぼ全ての過程に
真近で携わるという
貴重な経験をさせていただきました。

監督は、その後2作の
ドキュメンタリー映画を撮られました。
その2作目が、いま公開中の
不思議なクニの憲法」です。

今まですべての作品で
「あなたはどう生きてきましたか?」という
メッセージを送ってきた松井監督が、
今作では
「あなたはどう生きていきたいですか?」
という問いかけを送ってきたと感じました。

たまに、ここの自分のブログを書くと
気持ちがスッキリするのですが、
今回は、ぜんぜん気持ちがまとめられず
なんだか、映画の感想というより
自分のメモというか
学生時代のときのレポート
(しかも、ダメな出来のやつ)に
なっちゃいそうですが、

うんとお時間ある人だけ
よかったら続きをどうぞ。↓
 

0
     
    「政治が苦手」な理由


    私は10年ほど前まで、政治に関心がなく
    ほとんど選挙には
    行ったことがありませんでした…

    でも、インターネットや
    あの無双な選挙特番などを通して
    いろいろな情報や考え方を知り、
    行けるときは選挙に行くようになり、

    その後、東日本大震災が起きて
    そこから起きたいろいろな出来事から
    長年無関心だった自分を反省しました。
    その時から、毎回必ず
    選挙に行くようになりました。

    最近わかってきたのは、
    悩んで考えて、自分で決め、
    毎回、その答えを投票用紙に
    自由に書ける世の中であることが
    大事なんじゃないかということ。

    でも、政治に関わる人たちって
    どうしてあんなにこう…
    自分と考えが違う人を
    人として認めないような
    決めつけコトバが多いんでしょう。

    総理の名前を聞くだけで許せない人、

    「あいつらなんでも反対かよ」で
    話を終わらせる人、

    本当のコトをすべて知ってるかのような
    自称・立派な人が、上から目線で
    教えてやってるんだよ的な言葉使い。

    そして選ばれた人たちといえば
    選挙のときに話していた約束は守らず、
    人が話してるのを最後まで聞かずに
    茶化したり、脅すようなヤジ、
    些細な一言のあげ足とり、
    言葉遊びのような個人攻撃、
    時代錯誤な失言…

    政治に参加して、って言っておきながら
    関わらせないように、わざとやってる?
    なんて、疑ってしまいます…
    やっぱり本質は、私、「苦手」です。

    でも、こう書いてみて気づきました。

    こういう悲しい人や環境の存在って、
    政治の世界「だけ」が
    あてはまるわけじゃないよね。

    だから、政治家はみんな、って
    決めつけて嫌ってしまうと、
    それは、あの人たちと同じに
    なってしまう。
    気をつけてなきゃぁ…と思います。


    映画に登場する人たち

    おおきく5つにわかれます。

    1. 憲法改正反対、若者の政治参加を呼びかけ活動をされている人たち
    2. 憲法学、法律、世界情勢を解説する学者やジャーナリスト
    3. 戦争→戦後の変化を実体験された世代の人たち
    4. 自衛隊員のご家族、沖縄の人たち、海外で紛争解決の活動をされてきた人たち
    5. 現在の憲法改正草案を解説する与党の議員さん

    メインは1のみなさん。
    自分のおかれた立場や場所から1歩動き出す、
    普通の、でもすごい行動力の人たち。
    彼らや彼女たちのユニークさや放つ言葉は、
    松井監督の視点らしい、
    勇気とあたたかさと気づきに満ちています。

    2の国内外の学者さんたちは要所要所に
    登場し、貴重な過去の映像も交えて
    日本と世界の戦後史、外交関係の裏話を
    ぎゅぎゅっと詰めて教えてくれます。

    3と5は、これまた松井監督の作品らしく
    くすっと笑える場面を盛り込みながら。

    いちばん心に残った、4のみなさんの言葉。
    ふだんなかなか私達が見聞きできない
    最前線の重い現実を伝えています。

    私が「政治は苦手」と感じるような
    決めつけや個人攻撃、
    上から目線な物言いは、
    この映画では誰からも出てきません。

    みんな、自分自身の
    生きる上での悩みや願いを
    自分の言葉で考えていて、
    それらが自然に、政治を考える行動へ
    結びついているんだなぁとわかり、
    とても新鮮で、共感が持てました。


    「個人的なことは政治的である」

    ↑これは前作のドキュメンタリー
    男女平等の権利を勝ち取るために
    闘ってきた女性たちの記録映画
    何を怖れる」のメッセージでした。

    今回の「憲法」も、監督にとっては
    その延長で自然にたどり着いた
    テーマなのだと思います。

    いま憲法改正の議論が出るとき
    9条が取り上げられがちですが
    基本的人権と個人の自由と尊重、
    幸福の追求について書かれた
    書かれた12条、13条も
    文言が改正されようとしています。

    「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない。」(12条)

    この“不断の努力”を“普段の努力”に
    言い換え、憲法などに関する勉強会を
    30年以上続けていらっしゃる
    水野スウさんや、

    「学校の前の道路に横断歩道を
    作ってもらうことも政治活動」

    など、イメージしやすい目標を挙げて
    若者と政治をつなぐ活動をされている
    原田謙介さんは、
    映画ので特に印象に残りました。


    知れば知るほど知らなかった

    今の日本国憲法は
    私の世代にとっては生まれたときから
    水や空気と同じように当たり前に、
    平和で安全で自由で平等に
    生きていく権利がある、と
    保障してくれている。

    諸外国と大きく違うところは
    自分たちで行動して勝ち取ったものではなく
    与えられたということ。
    (でも映画を観ると、当時の日本人が
    とても歓迎して広めていたことがわかる)

    そして、忘れてはいけないのは
    この憲法が生まれた背景には
    ほんとうに、おびただしい数の、
    戦争で犠牲になった命や
    傷つけられた人生があったこと。

    (「あった」と過去形で書いてはいけない
    国や地域も、まだまだある…)

    70年を経て、平和や自由が、少なくとも
    「何もしなくても与えられる」時代では
    残念ながら、もうなくなってしまった。

    「今の政権は危険」という意見を持つ人も
    「すでに9条は形骸化、護るのは無意味」
    という意見を持つ人も、
    どちらも映画に出てきて、

    現実を知れば知るほど、
    どちらも、その通りだと思ったし、

    「自分は何も知らなかった」
    ということを知ってしまい、
    気持ちが押しつぶされそうになります。


    「声をあげない」もアリ

    憲法や政治の問題に限らずですが、

    考えの違う人の声も聞き、
    生き方も尊重したうえで、
    自分にとってよりよい生き方を
    考え、選び、発言する。

    いまの私たちに認められた権利。
    いちばん大事に守らなくてはならないこと。

    若者の政治離れを嘆いてる人もいますが
    この映画やニュースを見てもわかるように
    今、政治について考えてる若い人は
    少なくとも私が20代だった頃より
    ぜんっぜん、多いと思います。

    友達と政治の話をすることは
    ほんの少しはあるようになったけど、
    楽しくはない、難しい話題だし、
    その温度差や考えの違いで
    わかりあえないね、ってなるのはヤダ。
    SNSで政治ネタつぶやいて
    知らない人から叩かれるのは避けたい。

    だから「発言しない」という
    選択をしてもいいのだと思います。

    映画のメッセージと
    真逆のことを言ってますが…

    デモを企画するとか
    政治のニュースに
    びしっとコメントを言うとか、
    すぐそういう反応ができる人は
    カッコいい、勇気あるなぁと思う。

    何よりもそういう人たちは
    ふだんから周りに同じ仲間がいる。

    この映画にはそういう人たちが
    たくさん出てきたし、
    その人たちが、少しずつ
    現状を変えているのは確かだ。

    でも、自分の環境では
    同じようにやるのは無理だ、
    という人もいるだろう。

    みんなが同じように叫ばなくていいし、
    それがしない、できない人は
    政治のことや平和のことを
    まったく考えてない、なんて
    言われる筋合いはない。

    周りに理解者がいなければ
    時々でもいいから
    自分自身と話し合って
    考えた答えを大事にして、
    ひとりで決心して
    投票に行けばいいし、
    できる行動をできるときにすればいい。

    (そういえば去年のデモ
    ひとりでふらっと来ている人が
    とても多かった)

    直接的に政治を言葉にするのではなく
    自分の仕事や趣味のなかで
    メッセージを込めてみても
    いいんだと思います。

    「私はよく知らないから」
    「どうせ変わらないから」
    「周りにわかってもらえないから」と
    考えること自体をやめてしまう、
    あきらめてしまうことが
    いちばん良くないんじゃないかなぁ。

    でも、もし偶然これを読んでる
    若い人や私のような初心者?がいるとして
    政治のことについて
    周りとうまく話せなくても、
    お互い、くじけず投票には行こうね…


    思い出した言葉

    この映画を観終わったとき、
    高校の先生の言葉を思い出してました。

    3年生のときの担任の先生。
    卒業式の体育館から教室に戻ってきたあと
    私たちに、こんな言葉をくださった。

    「これからの人生、いろいろなことが
    あると思いますが、
    自分がどうやったら幸せになれるか、
    何をすれば自分がいちばん幸せなのか、
    いつも自分の気持ちを
    徹底的に大事に考えて生きてください。
    それができるということが、他人の気持ちも
    同じように大切にできるということだから」

    当時は正直、よくわからなかった。
    でも、年を経るにつれてわかってきた。

    「自分を徹底的に大切にすること」が
    当時考えてたよりも、簡単ではないこと。
    それができる人が他人を大切にできる、
    という意味も、少しずつ。

    自分がその言葉を実践できているかは
    わからない。たぶんあまりできてない…

    でも、学生のとき、こういう言葉で社会へ
    送り出してくれた大人に出会えていたことは
    私にとって、とても幸運だったと思う。

    映画を観終わって、
    なんか、同じ気持ちがよみがえった。

    現実との矛盾は増える一方かもしれない。
    だけど、
    「あなたはこの国でこう生きていいんだよ」
    と定義してくれている言葉が、
    いまの日本国憲法の言葉で、
    その国に生まれた私は、本当に幸運だなと
    映画を観て、あらためて感じたのでした。

    だから、高校の先生の言葉を
    思い出したんだと思う。

    この時期にこの映画を
    送り出した松井監督に
    拍手とエールをおくりつつ、

    私にできることとして、
    日々のいろいろな場面で
    自分と他人を決めつけることなく
    少しでも幸せにできる言葉を
    残そうとする努力を
    忘れず生きていきたい。

    そして、投票にだけは必ず行きます。

    上映予定はこちら
    (結局宣伝してみる ^^)
     
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