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ピンザの島


ドリアン助川さんの『ピンザの島 を読みました。

人間の力よりも圧倒的に強い、手つかずの自然の中で、
ヤギたちが暮らしている小さな南の島。

そこへ、水道工事のアルバイトとして集まった
それぞれ事情がありそうな若者3人と
島の人たちの物語。

島にやってきたひとり、主人公の涼介は
父親が自殺し、自分にも密かに自殺願望がある。
やがて、涼介は島のある男性に、
チーズを作りたい、と切り出す。

今お手伝いしている映画『じんじん』の中に登場する
絵本『クロコダイルとイルカ』の原作を
書かれたということで、最近、ずいぶん久しぶりに、
ドリアンさんのコトバにいろいろ触れています。

でも、長編小説を読むのはこれが初めてでした。

というより、自分が小説を読むこと自体が、ひっさしぶり。

頑張れば中学生から読めそうな、シンプルで美しい文体。
生き生きした、というよりは、むせかえるような
生々しい自然の中で繰り広げられる
工事の作業だったり、島の中の探検、チーズ作り、
島の人々やアルバイト仲間の友情、
動物との触れ合いや、厳しすぎる別れを
じっくり、じっくり、たどっていきました。

「むきだしの生命の持つ力」を描きたかったという
ドリアンさん。

途中のいろいろな描写が
不思議に『クロコダイルとイルカ』に似てるような気がしました。

生きるのって、痛いね。(これは、本の中に出てくる台詞)

最後の最後まで、自然の力とか生命力とか、
そういったものが繰り出す怒濤のチカラに圧倒されながら、
読み終わりました…というより、生き抜いた気分です。

生きてるだけで、丸もうけ。(これは、さんまさん…)

物語のいちばんラストのあの景色を、いろんな人と一緒に見てみたい。



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