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“のさり”の心。 〜 「水俣病 新たな50年のために」@日比谷公会堂
知り合いの方に、「ライブを観に来て下さい」「舞台を観に来て下さい」と
言われることは多々ありますが、
「水俣病についての講演会をやるので観に来て下さい」と言われたことは、
もちろん、生まれて初めて。
小雨の中、行ってきました。日比谷公会堂。
初めて中に入りましたが、昭和が残ってるっていうか、味のある建物ですねー。




0
    水俣フォーラム という非営利団体主催、
    50年前の5月1日、
    初めて水俣病が公害病として国にその存在を知られることになった日、
    を記念?してのイベント。

    公害病にかかってしまった人たち、公害病で家族を失った人たちは、
    その原因となる企業や、自治体や、国を相手取り、長い長い裁判をし、
    自然を守ろうとせず、企業を守ろうとする国の体質を、厳しく批判・・・。

    何となく、そんな図式だけは私の頭の中に出来上がっていて、
    “やっぱり政府は信用ならーん”“被害者を救えー”的な
    シュプレヒコールをあげて終わる会に来ちゃったのかしら、と思って臨んだら。

    とんでもない。
    それだけでは、とても済まされないものでした。

    水俣フォーラムの活動を支援する作家や医師の発言に混じり、
    実際の被害者の方のお話もあったのですが、

    自分のきょうだいが、気力も体力もなく過ごしていることが許せなくて、
    でも、医師に「あなたの家族はは水俣病のせいでこうなった」と告げられることで
    ようやくきょうだいとと、そのきょうだいを責めていた自分を許すことができた、
    という女性のお話からはじまり。
    しかもこの方は、自分が水俣病であることを、長年、子供に隠していたという。
    フラフラになりながら、子供に手をひかれ壇上に上がられ、そんなお話されるんですよ。
    何が起こったのか分からない、というか。
    自分の“常識”が、根本から覆されていきました。

    結局、地域の外側からでなく、内側にも、差別や偏見があり。
    被害者の方が、被害者意識を持つことすら許されない、というんですか。
    被害が甚大だったはずの地元でも、自分を責めて、隠して、
    家族にも心を許せない、いたわる心すら、認められない。
    それって、一体どんな辛い状況なんだろう。
    そんな苦労をされてる方が、たくさん、町ぐるみでいる状態って。

    あと、発見されて50年といっても、実は工場ができた戦前から、
    様々な異常は地元の人に発見されていて、
    この地域の人たちは、戦争が終わった、と思ったら次は水俣病で、
    70年以上も苦しんでるんだ、とか。
    国と原告が最初の和解をしたのが、今からほんの10年前、とか。
    まだ、水俣病と“認定”されていない患者さんが、いっぱいいる、とか。

    それでも、最後に地元の方が一様におっしゃったのが、
    「私達は水俣が好きなんです」

    水俣には“のさり”という言葉があるらしい。
    天からの授かり物、といった意味で、
    漁業の町だから、大漁は“のさり”、そして、公害病も“のさり”。
    同じコトバで受け入れて、暮らしている。
    この話が、私にはいちばん衝撃的でした。

    まだ、この日聞いた色々なお話について、
    私が受けたショックやら驚きの全てを、
    書ききれてないとは思うし。
    私の家族や知り合いに、この病気になられた方はいないし。
    だから、というわけではないけど、理解しきれてないと思うし。
    それに、この日話をしに来られた方々だけの意見が、
    この地域に起きた全てを、代表しているわけではないでしょうし。
    他の地域にも、公害病は起きているし。

    何ていうんだろ、この場にいる人たちを、
    最後は“尊敬”に近い気持ちで、見ている自分がいました。

    自分の住んでる日本って、こんな人たちを生み出し、
    でも、その人たちは、
    ただ、文句を言ったり、可愛想がられて生きているんじゃなく、
    強い広い心を持ち、人を、自然を、地域を信じて、日々を生きている。

    そのことは、
    もっと、多くの人が、知る機会があってもいいんじゃないかと思いました。

    貴重な時間を過ごせた、1日でした。
    コメント
    from: みりみり   2006/05/10 6:15 AM
    achamiさん
    コメントありがとうございました。
    会場、結構満員で、
    そのことも私にはびっくりでした。
    from: achami   2006/05/08 2:25 PM
    そう、私も誘われておりましたが・・・行けなかった。

    ニュースで映像を見たりして、忘れちゃいけないことがいっぱいあるなーと思います。
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